今日、アウトプットするのは、「子ぎつねヘレンの10のおくりもの」。
いまいまさこさん·作、田中信介さん·画の絵本です。
(ここから絵本の内容にふれます)
このお話の主人公は、車にはねられてひとりぼっちになっていた子ぎつねと、その時、友達がいなかった男の子。
その男の子のおうちは、動物診療所で、お父さんは獣医さんです。
車にはねられて、目も耳も不自由になった子ぎつねを見て、男の子のお父さんが「まるでヘレン・ケラーみたいだね」と言ったので、その男の子は、子ぎつねに、ヘレンという名前をつけます。
二人の出会いから、しばらくして、ヘレンは天国にいってしまいます。
そのとき、「どんな命も、この世界に生きたしるしに、おくりものを残していくんだよ」
と、お父さんが、男の子に教えてくれました。
お母さんは、「ヘレンのおくりものを10個みつけたよ」と、男の子に教えてくれます。
そして、男の子がみつけられた、ヘレンからのおくりものは・・・・・
事故にあったので、においも味もわからなくなってしまったヘレンに、ミルクをのませるのが男の子の仕事になった。
「いじめてるんじゃないよ、ヘレンは飲まなきゃ大きくなれないぞ!体力をつけないと手術も受けられないよ」といって、なかなかうまく飲むことのできないヘレンにミルクを飲ませ続けた。
ヘレンががんばってるので、男の子も、それまでは大嫌いだった牛乳をのむようにになった!
1つ目のおくりもの、それは、ヘレンと一緒にちょっぴり自分も大きくなれたこと。
男の子は、ヘレンと生きた時間に、ヘレンの写真を137枚とった。
どの写真にうつっているヘレンを見ても、はっきりとその瞬間を思い出せる。
お父さんや、お母さんが、どうして、自分やお姉ちゃんの写真を、たくさんとるのか・・・ヘレンのおかげで、その理由がわかった!
2つめのおくりもの、自分の生きている世界にも、つかまえておきたい瞬間が、たくさんあるってことに気づけたこと。
走れないヘレンのために、男の子は苦手なスケボーにチャレンジした。
スケボーには「ヘレン号」と名前をつけた。
特訓して、のれるようになったら、早速、ヘレン号に、ヘレンをのせて、二人でドキドキしながら、外の世界を走りぬけた。
3つめのおくりもの、こわがりの自分が、ヘレンのために勇気を出せたこと。
目が見えないのに、ヘレンは花や鳥を見つけるのがとくいだった。
耳が聞こえないのに、ヘレンは男の子の足音がわかった。
きっと、ヘレンにはひみつのアンテナがついていたんだと思った。
だから、自分も見えないものに目をこらすようになった。
聞こえないものに、耳をすますようになった。
これが、ヘレンからの4つめのおくりもの、心のアンテナをのばせるようになったこと。
・・・・というかんじで、男の子がみつけた、天国へ旅立ったヘレンからもらった、10のおくりもののことについて教えてくれます。
このさきも、ヘレンという大切な命をとおして、男の子と、その男の子の家族がヘレンから教えてもらった生きていくうえで、とてもとても「大切なこと」がたくさん書かれています。
はじめて、この本を長女に読み聞かせしたとき、長女は2歳半くらいだったかな?
わたしは、初めて読むこの本を、長女に読み聞かせしながら、途中から、鼻水と涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまいまして・・・ヘレンのおくりものの8つめくらいからは、嗚咽でその先がよめないっていう・・(笑)
そしたら、長女が「ママ、なんでないてるの???」と・・・・・・・・ちょっとひきぎみに(笑)聞かれたのを覚えています。
その時、長女には「むかしね、パパとママはね、パグっていう種類の犬で、お名前がラブっていう女の子と、一緒にすごーく長い時間くらしててね、ラブも、ヘレンと同じで、○○ちゃん(長女)が生れてから、少しして天国へいっちゃったんだけど・・・その時のことを思い出してしまって、泣いてたんだよ。」と、答えました。
でも、その年齢の長女には、まだまだピンとこないようで(笑)、ポカーンとしていたのを覚えています(笑)
その長女も、もうすぐ二年生。
あれから、どんどん大きくなり、時々、私が話すラブの思い出話も、すっかり理解できるようになって、よく聞いてくれています。
最近、読み聞かせで、この本を読んだのですが、読みながらふと、長女を見ると、何も言わず、ボロボロと涙をながして、聞いてくれていました。
長女の心の成長を、あたたかく感じることができた、忘れられない時間でした。
これも、ラブと、ヘレンが、私にくれた、おくりものなのかもしれませんね(笑)
「どんな命も、この世界に生きたしるしに、おくりものをのこしていく」
私自身も、この言葉にすくわれました。
ぜひ、機会ががあったら、10こめのおくりものまで読んでみてくださいね(*^^*)