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ゆびたこ

  • 2019年12月9日
  • 2019年12月20日
  • 絵本

今日、ご紹介したいのは、「ゆびたこ」、くせさなえさんの絵本です。

この本に出会えたのは、つい最近。来年の1月で3歳になる次女の人さし指には、それはそれは大きなゆびたこが(ToT)・・・・娘の指しゃぶりに悩んでいた私は、そろそろ考えなきゃなぁ。。。と思いたち、ネットで検索しては、人差し指に包帯をまいてみたり、苦手なマヨネーズを塗ってみたり、絆創膏を貼ってみたり、といろいろな方法で指しゃぶりからの卒業をもくろんでいました。

しかし、次女のプロ級の指しゃぶりには、そんなものでは全く歯が立たず、ゆびたこはどんどんおおきくなるばかり。

そんなある日、子育てサークルで指しゃぶりで悩んでるよーという話を聞いてもらってると、あるママさんが、「ゆびたこっていう、絵本知ってます?」と、絵本の詳しい内容を教えてくれました。
悩んでいた私は、その場でスマホを手に取り、「絵本 ゆびたこ」を速攻で検索(笑)

検索して、出てきた「ゆびたこ」の表紙の画像を初めてみて、想像してたのとちょっと違った、表紙の絵のインパクトに一瞬とまどう私(笑)。ですが、私が知らなかっただけで、このゆびたこという絵本は、指しゃぶりに悩むママたちの間では、けっこう、いやかなり有名な絵本なんだということがわかりました。そして絵本の販売サイトのレビュー欄には、絵本に対する、たくさんの称賛の言葉や、感謝の言葉があふれていました。

私は、これまた、速攻で絵本をポチっと買い物かごへ、わくわくしながら注文しちゃいました。


無事に我が家に、「ゆびたこ」の絵本が届きました。
私が袋から出していると、ちょうどいいことに次女がそばにきて、「何が、きたのぉ~?」と興味しんしんでのぞきこんできます(*^^*)
袋の中から本をみつけると、「えほんだぁ!!、やった!」とご満悦(*^^*)
「よんで、よんでぇ~」と言われ、さいこうの流れに、私も心の中でガッツポーズ(笑)

(ここから、絵本の内容にふれます。)
じゃあ、読み始めるね、今日の絵本はね「ゆ・び・た・こ」というおはなしです!
〇〇ちゃんのおててには、ゆびたこってありますか?というと、じーっと人差し指にできている自分の指たこをみて、さわりながら、「ゆびたこ、、、、、あるぅ」と答えてくれました。

このお話は、やめたい気持ちはあるんだけど、なかなか指しゃぶりをやめられない、1年生の女の子が主人公のお話。
すると、ある日、親指のゆびたこに顔があらわれ、女の子に語り掛けてきます、こんな風に。。。
「わいはゆびたこ。あんたがいっぱい、すうてくれたから、こんなに成長できたわ。これからも、もっとゆびしゃぶりして、わいのこと、おおきくしてや~」
・・・・・・・・・衝撃です。
インパクトのある大阪弁のセリフとともに、これまたインパクトのあるゆびたこさんのお顔の絵が、見開きのページいっぱいに現れます!

うちの子にこのページを読んだ時は、「ひいっっ」と言って、すごいスピードで後ろに1メートル位下がっていっちゃいました(笑)
わが子が「ひいっっ」といったのを聞いたのも初めてだったので、笑いをこらえるのに必死でした。それくらい、わが子にはインパクト大だったようです。

絵本のお話は、その後、主人公の女の子は、「これ以上吸いつづけて、もしゆびたこがこれ以上大きくなってしまったら大変なことになる。」ということで、吸わないように頑張ります。がんばった結果、ゆびたこさんはどんどんうすくなっていって、元気がなくなっていきます。そして、最後ゆびたこさんは去っていきます。こんな捨てセリフをのこして。。。。

「わいを吸いたい子は他にもいるんやで。あとで、わいにあいたくなってもしらんからな・・・・・・」

衝撃のページのあと、後ろずさりしたまま、絵本を聞いてくれていたわが子に、最後のセリフの所を、心を鬼にして(笑)すこーし変えて読みました。
「わいを吸いたい子はほかにもいるんやで・・・・・・〇〇ちゃんとか(わが子の名前を入れました)。」
その瞬間、わが子は、「もー、〇〇ちゃんもう指じゃぶ(ゆびしゃぶりのこと)しないよ、ゆびたこさんあっちいって」と宣言しながら、私の所にきてくれました。

なんと、なんとです!その日の昼も、あれだけ口に入れっぱなしだった指しゃぶりをせず、その日の夜、寝る時、「ゆびたこさん、こないからね!」といって、ベッドに横になった後、ばんざいの姿勢で手を上にあげると、そのまま枕の下に手をいれました。
すごいです、寝てる間に指しゃぶりをしないようにという、娘なりのゆびたこさんからの「完全防御」です!
そして、いまだに信じられないのですが(笑)、その日が、次女にとって、指しゃぶりからの卒業の日となりました。

この絵本の作者の、くささなえさんも、小さい時、指しゃぶりがなかなかやめられなくて困っていたそうです。そんな思いの中からうまれたのが、この「ゆびたこ」という絵本。
もう、感謝です・・・・・・・感謝しかありません。
こんな素敵な絵本を書いてださり、ありがとうございます。

衝撃はあったけど、愛のある絵本だからでしょうか。
次女は、いまでも、本棚から「ゆびたこ」の絵本を選ぶと、「よんでぇ~」と言いながら、私の所に持ってきてくれます。
次女にとって大好きな絵本の一つになったようです。

私は、今回のできごとで、絵本や本の持つ力をあらためて再認識できました。
やっぱり、本って、すごい!

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