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今日アウトプットするのは、「ちょっとだけ」。
瀧村有子さん作、鈴木永子さん絵の絵本で、妹が教えてくれて、出会うことができました。
(ここから内容にふれます。)
この絵本は、「なっちゃん」という女の子が主人公のお話。
ある日、なっちゃんのお家に、あかちゃんがやってきます。
その日からなっちゃんとママとあかちゃんとの、今までとはちょっとだけ違う、新しい生活がはじまります。
たとえば、ママと一緒に歩くとき・・・・今までは、手をつないで二人で歩いていたけれど、ママはあかちゃんを抱っこしてくれているので、おててをつなぐことができません。
そのとき、なっちゃんは、”ちょっとだけ”ママのスカートをつかんで歩きました。
たとえば、おうちでのどが渇いて、牛乳を飲みたくなったとき・・・・・今までだったら、ママに頼んでたけど、ママをみると、あかちゃんが泣き始めていそがしそうにしています。
そのとき、なっちゃんは、はじめて自分で、冷蔵庫から牛乳をだして、重かったけど、なんとかコップに”ちょっとだけ”牛乳をいれて飲むことができました。
このあとも、パジャマにお着替えするとき、髪を結ぶとき、公園で遊ぶとき・・・・お姉ちゃんになったなっちゃんの、”ちょっとだけ”、”ちょっとだけ”、のチャレンジは日々は続いていきます。
なっちゃんの妹ができて、毎日いそがしそうなママを助けるために・・・・
最後、一人で公園からかえってきたなっちゃんは、ねむいのをがまんしながら、ママに”ちょっとだけ”お願いをします。
「”ちょっとだけ”だっこして・・・・・・」
なっちゃんのままは言います。「”ちょっとだけ”じゃなくて、いっぱいだっこしたいんですけど、いいですか?」
するとなっちゃんは、うれしそうに笑って「いいですよ!」と答えます。
なっちゃんは、ママにい~っぱいだっこしてもらいます。
そのあいだ、いもうとには”ちょっとだけ”がまんしてもらいました。
私は、この絵本を、夜の寝かしつけの時に、次女と、長女と一緒に読み聞かせしました。
読んでる途中、牛乳こぼれっちゃってるよ、とか、パジャマのボタンちゃんとはめられてないね、などと笑いながら聞いていた長女でしたが、絵本の最後のシーンの読み聞かせが終わると、「へへへ」と笑いながら、私にぎゅーっと抱きついてきてくれました(笑)。
なので、私も、次女にちょっとだけ我慢してもらって(笑)、「いつもありがとうございます」といって、長女を両手でぎゅーっと抱きしめることができました。
不思議な力で、お互いに素直になれる絵本。
ぜひ、日々がんばってるお子さんと、日々がんばってるお母さん、お父さんと一緒によんでみてくださいね。