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たんじょうびのおきゃくさま

  • 2020年1月9日
  • 2020年1月12日
  • 絵本

今日アウトプットするのは、「たんじょうびのおきゃくさま」、松岡節さん作で、いもとようこさんが絵をかかれた絵本です。
この絵本も、長女が図書館から借りてきてくれた絵本です。

(ここから、内容にふれます)

この物語の主人公は、「うさぎのモモッチ」、かわいい女の子です。
モモッチは、お誕生日がもうすぐなので、おともだちひとりひとりに、自分の誕生日パーティーの招待状を書くことを決めます。

まず、たぬきのコロンタに招待状を書きます・・・・書くんですが、ふと前回コロンタの誕生日パーティーに招かれていったときのことを思い出してしまいます。
~そうだ、あの時コロンタは、私たちお客様の前でおおきなあくびをしたわ!~と・・・・・・
私の誕生会でもあくびをされたら、わたしがはずかしいから、コロンタは呼ばないでおこうと決めます。
でも実は、あのときコロンタがあくびをしたのには理由がありました。
みんなに楽しんでもらおうと思って、誕生日パーティーの前の晩に、あんずのジャムを作ったり、いろんな準備をしていたので寝不足だったのです。
ですが、モモッチは、コロンタが前日そんなにがんばっていたことを知りませんし、想像もしていませんでした。

つぎのお友達は、しかのカリンコです。同じように、招待状を書いていているのですが・・・また、カリンコの誕生日パーティーでの出来事を思い出してしまします。
~そういえば、カリンコは「いただきます」をいわなかったわ!~・・・・・と。
自分の家だからといったって、あいさつをしないのは失礼よ、やっぱりカリンコも呼ばないでおこう。
でも実は、あの時カリンコは、後から座ってちゃんと「いただきます」をいっていました。
後から座ったときには、みんなのおしゃべりがはずんでいて、カリンコの優しい声はモモッチの耳まで届いていなかっただけだったんです。

モモッチは、この後も、いたちのタンチ、くまのクンタ、りすのチリン、と誕生日パーティに招かれたことのあるお友達に、招待状を送ろうとしますが、これまでと同様に、お友達の、ひとつ気になっちゃったところを見つけては、招待するのが嫌になってしまい、結局は誕生日パーティーの招待状をだれにも送れなくなってしまうんです。

こまったなぁと思っていると、今まで一度も誕生日パーティーをひらいたことのない、つまり気になるところを思い出せないお友達、きつねのグルルには、スムーズに招待状を書いて、送ることができました。

そして、モモッチの誕生日パーティーの当日です。
当然、来てくれたお友達はきつねのグルルひとりだけです。
でも、グルルはぶあつい本をさげて持ってきました。
そしてごちそうのならんだテーブルの前に座り、グルルは本を開いて読み始めてしまうのです。
あきれたモモッチは、「グルルしつれいよ!ここは図書館じゃないのよ、わたしの誕生日パーティーなのに。」ともんくをいいます。
グルルは答えます。
「わかっているよ、でも昨日からこの本読み始めたらおもしろくて途中でやめられないのさ、モモッチとのやくそくはやくそくだからきちゃったのさ。」
すると、モモッチは「もういいわよ!パーティーは中止、帰ってちょうだい、その本よんでから、またいらっしゃい。」と言います。
するとグルルは、「えっ、じゃあもう一度誕生日パーティーをするつもり?そうかそれはいいね。じゃあこの本をよみおえてからくるね。バイバイ。」といって帰ってしまいます。

グルルがかえってしまうとモモッチは号泣です。
ずいぶん泣いて、なみだが止まると、これで誕生日パーティーがなくなるのはくやしい。
もういちどほんとうに誕生日パーティーをひらこう!と決め、もう一回招待状をお友達全員に出します。

そして、モモッチのやり直しお誕生日パーティーの日がきました。
モモッチが招待状をかくときに、必死に気にしていたことなど、なにひとつおこらず、にこにこ楽しく、お友達とお誕生日パーティーができました・・・というお話です。

読み終えた時に、長女が「一個嫌なところを見つけただけで、全部いやになっちゃうんだね?ほんとは、理由があったのにね」と、素直な(笑)感想をいってくれました。

この絵本をよみながら、私自身も、日常の生活の中で、一つの側面だけをみて、子供たちを注意したり、しかったりしるんじゃないか・・・・・とか、自分以外の人に対しても、その時だけの行動や言葉を見たり、聞いたりしただけで、猛烈に腹をたてたり、おこったりしてるんじゃないか・・・とか、いろいろ考えさせられました。

その人の言動には、私の知らない、なにかしらのかくれた理由や、バックグラウンドがあるかもしれない・・・と、考えられる余裕と、想像力を私が持つことができれば、変わってくることがあるのかもしれないなぁ・・・・と、これまた生き方が楽になれる知恵をいただいた絵本との出会いでした(感謝)。
想像力って、大切ですね(*^^*)





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