今日、アウトプットするのは、「さかさのこもりくん」、あきやまただしさんの絵本です。
(ここから絵本の内容にふれます)
この物語の主人公は、こうもりの男の子。名前は、「こもりくん」です。
こもりくんは、山の中のちいさな洞窟にすんでいます。
こもりくんは、こうもりなので、もちろん、ずーっとさかさになってくらしています。
だから、話すこともぜーんぶ、思っていることと反対のことを言ってしまいます。
たとえば、朝起きて、
「あ~眠い。つかれた~。もうだめ・・・」
と、こもりくんが言います。
こもりくんの話す言葉は、さかさまなので、本当は・・・
「あ~よく寝た!すごーく元気!さあ、やるぞ!」という意味になるのです(*^^*)
続けてこもりくんが、おなかをおさえて情けない顔で言います。
「ああ~、おなかがいっぱい・・・・」
もちろん、これも逆なので、
「あ~おなかへった~」の意味です(笑)。
くらい洞窟の中までは、なかなか誰も遊びにきてくれないので、こもりくんは、毎日ひまでひまで、しかたがありません。
誰かと遊びたくてたまらないこもりくんは、だれか遊んでくれるともだちが来てくれるのを、洞窟の入り口の天井に、逆さにぶらさがって待ちます。
最初に、そこにやってきたのは、ねずみくん。
やっと、遊んでくれそうなおともだちが、自分のそばを通りかかって、うれしくて、うれしくてたまらないこもりくん。
それなのに・・・・・
「あ!ねずみくん。ぼくとぜったいに遊ばないでね!」と言ってしまいます・・さかさ言葉なので・・・
とうぜん、それを聞いたねずみくんは、
「うん!わかった、じゃーね~」といって、行ってしまいます。
本当は、ねずみくんと遊びたくしょうがないこもりくんは、ねずみくんに戻ってきてほしくて、去っていくねずみくんの後ろ姿に、
「ねずみくーん!あっちいって~!はやくあっちにいっちゃって~!」
と声をかけます・・・・。
・・・・こもりくんから言われたとおりに(笑)、さっさとねずみくんは、行ってしまいました。
がっかりする、こもりくん。
次に、洞窟の入り口を通りかかったのは、くまくん。
今度こそはと、こもりくんは大声で話しかけます。
「わ~!きみとは、あそばないよ~!」
くまくんは、びっくりして、「え~っつ!どうして?」
こもりくんは、答えます、「だって、今日はひどい天気だよ!」と。
くまくんは、お空をみあげて、「あれ?今日はいい天気だよ」と言います。
そのあとも、くまさんと、こもりくんの、かみ合わない会話が続きます・・・・
すると、とうとう、くまさんは、「あっ!」と気付いてくれるのです!
「こもりくん!きみは、思っていることと反対のことをいってるね!」と。
やっと、気持ちをわかってもらえたこもりくんは、そうそう!という感じで、おもいっきりくびをたてにふります!
からくりのわかったくまさんと、気持ちをわかってもらえたこもりくん。
「ぼくと、あそばないでね!」とこもりくんが言うと、
「うん、いっしょに遊ぼう!」とくまくんが答えます。
そして、二人は、「つまんな~い!」「つまんな~い!!」と言いながら、思いっきり遊ぶのでした(笑)。
そして、あっという間に夕方、そろそろおうちに帰る時間です。
こもりくんが、さみしそうに、くまくんに言います。
「じゃあ、もう遊ばないから・・・くまくんとは二度と会いたくない・・・・」と。
でも、こもりくんは、別れる前に、どうしても自分の気持ちを正直に、くまさんに伝えたくなります。
こもりくんは、「つかまえないでね!」というと、くまくんの手の上にのっかります。
こもりくんは、頭を上にして、座らせてもらうと、うれしそうに、にっこり笑って、やっとくまくんに本当の気持ちを伝えられます。
「くまくん。また明日も遊ぼうね!!!!」
ただいま、絶賛いやいや期に突入中の、我が家の次女3歳。
日々のご気分によっては(笑)、話しかけるたびに、「いや!」とか、「しないで!」などなど、さかさ言葉でみんなをふりまわしています(笑)。そんな妹をみて、長女が一言、
「○○ちゃん(次女)、さかさのこもりくんだね(*^^*)」と、笑ってくれました。
少し、私もイライラっとしちゃう場面でしたが、みんなで笑顔になれて、絵本に感謝のひと時でした(*^^*)。
本当の気持ちを、素直に伝えることの大切さを、娘たちにも、私にも、教えてくれた絵本でした(*^^*)