あした花になる

  • 2020年1月8日
  • 2020年1月8日
  • 絵本

今日、アウトプットするのは「あした花になる」、いもとようこさんの絵本です。

長女が、図書館から借りてきてくれて、出会えた絵本です。


(ここから、内容にふれます。)

この絵本は、らんぼうもので有名な、狩りの名人のマンティスという、カマキリのお話。
毎日、毎日、大きなかまをふりまわして、獲物をとらえています。

ある日、いつものようにおおあばれしながら白い蝶をつかまえたマンティス。
でも、蝶だと思ってつかまえたものは、白い蘭の花でした。
そして、マンティスは、その白い蘭の花を見た時に、初めてみた、その花の、美しさ、きよらかさ、やさしさ、に魅了されてしまいます

それと同時に、自分がいつも自慢していた、かまのついたてのことが、みにくくみえてきてはずかしくなってしまいます。

マンティスは、その日から狩りをすることをやめてしましいます。
そして、そのかわりにマンティスは、神様に、「これからは、このかまをつかわないので、どうか、わたしのからだを、あの蘭の花に、似あう体にしてください。」とお願いします。

白い蘭の花に、うまれてはじめて恋をしてしまったマンティスは、草の上にたち、祈りつづけます。
雨の日も、風の日も、おなかがペコペコになても、仲間たちにバカにされても・・・・・・
蘭の花をみつめながら、祈りました。

やがて、やせ細ったマンティスは、祈ったままの姿勢で、地面にコロンと転げ落ちてします。

それから、何年も何年も月日が流れ、気が遠くなるような月日が流れます。

そして、ある朝、マンティスは、かすかに意識を感じます。
目をあけて、自分のからだを見ると、マンティスが恋をした蘭の花そっくりになっていました。

やっと、望みが叶ったマンティスは、大好きな蘭の花の上で、幸せそうに、風に揺れているところで、物語は終わります。

娘と一緒に読んだんですが、なんだか、心がぽかぽかして、最後は優しい気持ちになれたのをよく覚えています。

いもとようこさんのあとがきを読むと、なんと、こんなにきれいなかまきりが実在していると書いてあります!
思わず長女に「ねぇ、ほんとうにこのかまきりさんいるんだってよ、「ハナカマキリ」っていうんだって!」と、興奮気味に、伝えると、「知ってるよ、この前テレビか、なんかで見た・・・」とドライな返事が。。。。。。
知らなかったのはわたしだけ?と思いながらも、グーグルさんで即検索(笑)
想像以上に、きれいなお姿に感動してしまいました(*^^*)

ということで、いいお話&私は知らなかった(笑)ハナカマキリのことを知れて、ダブルでご縁に感謝した絵本でした。

ちなみに、いもとようこさんは、「ハナカマキリ」の写真をみて、このお話をつくられたそうです。優しい絵本を、ありがとうございます。