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「早く早く」が子どもをダメにする

  • 2020年2月3日
  • 2020年2月3日
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今日、アウトプットさせてもうらうのは、多湖 輝さんが書かれた本。
~「早く早く」が子どもをだめにする~です。

この本と出会って、もうタイトルを見ただけで、「ふっ」とふいちゃいました。
あ~、私、子供たちに毎日言っちゃってるなぁ~って・・・・・(笑)
気づいたら、タイトルに興味津々で、速攻レジに向かってました。
なんか、今までの、私の育児を怒られそうな感じで(笑)、内容みるのは少し怖かったけど・・・

この本の、はじめに、ある親子のエピソードが紹介してあります。
そのエピソードは、この本の著者である多湖さんが実際に見た光景についてのエピソードです。

ある日、多湖さんが、雨上がりの街を歩いていると、多湖さんの少し前を、30代~40代のお母さんが子供と一緒に歩いていました。
そのちょっと先には、結構距離の長い横断歩道あります。そのとき信号は青。
前を歩いていたその親子が横断歩道に近づいた時には、青信号が点滅し始めました。
多湖さんは、「途中で駆け足になりそうだから一回待って次の信号で渡ろう」
そう考えて、足をゆるめました。
すると、前を歩いていた、お母さんが、一緒に歩いていた子どもに
「さっさと歩きなさい。信号が変わってしまうよ!」といいました。
でも、小学校3,4年生くらいの女の子は何かに気を取られていて、お母さんの声にも反応せず、結局その信号を渡ることができませんでした。その時、お母さんは、
「もう、赤になっちゃったじゃないの。よそ見ばっかりしているからよ」
と、自分の思うタイミングで信号を渡れずにイライラしていました。
そのとき、女の子がお母さんの後ろを指さして
「お母さん、みて、きれいな虹だよ!」
そのとき、多湖さんも、その女の子の指さす方向をみました。
すると、ビルの谷間に青空が広がっていて、そのずいぶん高いところに見事な虹がかかっていました。
「あら、ほんとうだ。ずいぶん大きくてきれいな虹ね。虹を見るなんてひさしぶり」
とお母さんも楽しそうに虹をみあげていたそうです。
まだ、信号は赤で、信号待ちの周りの人もみんな空をみあげ、そこだけのどかな時間がながれているような素敵なひとときでした、というエピソードでした。

このお母さんって私か?っていうくらい、このエピソードと同じシチュエーションだったら、娘にまったく同じこと言うわ(笑)と・・・思いながら読んでました。
でも、この本と出会って、この親子のエピソードを最後まで読んでからは、ほんの少しだけ心に余裕をもつことで、ほんの少しだけのんびりした時間を持つことで、もしかして今までもみれた景色がたくさんあったんじゃないかなぁと後悔。
これから先、たいした理由もないイライラが原因で、その景色をみのがし続けたくはないなぁ・・・・とそんな風に考えるようになりました。
考えるようになった・・・というか、「急いで」っていう言葉を使いそうになると、この親子のエピソードの風景が自然に浮かんできちゃって、使えなくなっちゃったというのが本音ですね(笑)

この本の中には、お母さんにとっては、少々耳が痛い、心も痛い(笑)ことが、さらっと書いてあります。
もう、ほんとに、「そうそう、ついつい言っちゃうのよね・・・・」、とか「勢いで、そうなっちゃうのよね・・・」
みたいなことが、たくさん、たくさん書かれています。
まえがきのエピソードに続いて、本文を読み続ければ、読み続けるほど、この本に書いてあるのぜーんぶ私のことよね?っていう感じでした(笑)

でも、・・やはり他人から言われると、気づきますし、響きます(笑)。
少し、心は痛かったけど(笑)、読んで良かった本、そして、何回も読み返す本になりました。

親の口ぐせが、どれだけ子供に影響するのか。
自分の言ってる言葉がどれだけ矛盾しているのか。
子離れの大切さ。
子どもには子どもの世界があり、リズムがある。
ユーモアがどんなに大切か。
などなど・・・・・・ほんとうに、気づかされることが山盛りです。

私も、日々の生活の中で、その環境や心理状況によっては、まだまだ未熟で・・・、育児に関して後悔した時には、必ず読み返しています。
そして、本の題名が題名なので、本棚のよく見えるところに立てておくと、「はっ!」となって、初心に戻れます(^^♪

もうすぐ二年生の長女には、この本のことをお話したので、私が「早く」っていう言葉がでそうになると、いち早く察知して「はやくはやく」はだめなんだよ(笑)といって、制止してくれます(笑)

エピソードしか紹介しませんでしたが、本文の中には、育児を楽しくしてくれる、らくにしてくれる知恵がいっぱいつまっています。

もし、今ちょっとつかれちゃってるなぁ~と思ってたりするお母さん。
良かったら、実際に手に取って、ゆっくりじっくり読んでみてくださいね。

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